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name: toc-five-focusing-steps
description: チームや事業が出せる量を決めている1つの制約を見つけ、制約理論（TOC、Theory of Constraints）の5つのステップ（見つける、活かす、従わせる、能力を高める、惰性に陥らずに繰り返す）を順に進める。期日つきの行動の一覧と、見ておく指標（スループット、在庫、業務費用）で締める。工場にも、営業チーム、サポートの問い合わせ待ち、記事の制作、制作会社にも使える。ボトルネックの分析、「うちのボトルネックはどこか」、5つのステップ、制約理論、TOC、ゴールドラットの『ザ・ゴール』を自分たちの仕事に当てはめたい、ドラム・バッファー・ロープ、全員が忙しいのに仕事がたまる理由を頼まれたときに使う。
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# 制約理論（TOC）の5つのステップ

仕事を成果に変えるしくみには、どれも流れ全体を決めている工程が1つある。制約理論は、その工程を見つけ、そこから最大限を引き出し、ほかのすべてをそこに合わせ、それから初めてお金をかけて広げよ、と説く。方法をつくったのはエリヤフ・M・ゴールドラット。ジェフ・コックスとのビジネス小説『ザ・ゴール』（The Goal、1984年）で広まった。工場長が工場を立て直す話だ。5つのステップは、営業チーム、サポートの問い合わせ待ち、記事の制作にも同じように当てはまる。仕事が列をなして待っているところなら、どこにでも。

## 使う場面

- 仕事がたまり、締め切りが遅れ、全員が忙しいのに、成果が増えないとき。
- 速くするために採用やツールの購入を考えていて、どこに能力を足せば本当に効くかを知りたいとき。
- いくつものチームがそれぞれ自分の工程を「最適化」しているのに、最終的な成果が動かないとき。
- そもそもどのプロジェクトや機能をやるかを選ぶときには使わない（feature-prioritization を使う）。一度きりのできごとの振り返りにも使わない（retrospective を使う）。

## 用意するもの

- しくみの目的を1行で。測り方も（たとえば「週に出荷した有料の注文」「24時間以内に閉じた問い合わせ」「月に公開した記事」）。
- 仕事が通る工程を順に。それぞれだれが担うか。
- 工程ごとにわかっていること: 週の処理能力、前で待っている仕事の量、待ち時間。数字がなければ一度だけ聞き、それでもなければユーザーの話から進め、足りないところは「[要確認: ...]」と書く。処理能力や待ちの量は作らない。
- 任意: 成果1単位あたりのお金（価格から本当に変動する費用を引いたもの）、チームを動かす費用、予定している採用や購入。

## 手順

1. **目的と流れを決める。** しくみの目的と、成果の測り方を1つ書く。最初の入力から成果を届けるまでの工程を並べる。ゴールドラットの3つの指標を、ユーザーの言葉に置き換える。スループット（しくみが販売を通じてお金を生む速さ、または目的に数える成果）、在庫（しくみの中に寝ているお金と仕事: 進行中の商談、未対応の問い合わせ、下書き）、業務費用（しくみを動かすのにかかるお金）。
2. **制約を見つける。** 前にいちばん大きな待ちがある工程、待ち時間がいちばん長い工程、そこが1時間止まると全体が1時間失う工程を探す。数字があれば、工程ごとに処理能力と需要を比べる。制約は1つに絞る。限界がチームの外（需要が足りない、ルール、仕入れ先）にあるなら、そう書く。市場やルールの制約はよくあり、処理能力の制約とは打つ手が違う。
3. **制約の活かし方を決める。** お金をかける前に、いまあるもので制約からもっと引き出す。よくある手: 入力待ちで決して止めない、価値の低い作業を外す、制約に届く前に品質を確かめて、はねられるものを制約に通さない、価値のいちばん高い仕事だけを通す、休憩の間も止まらないように交代を手配する。それぞれを、担当つきの具体的な変更として書く。
4. **ほかのすべてを、その決定に従わせる。** ほかの工程のペースを、制約がさばける量に合わせる。新しい仕事は、制約が仕事を終えるペースでだけ流す。制約が手持ちぶさたにならないよう、前にすぐ取りかかれる仕事を少し置いておく（バッファー）。ほかの工程がときどき手すきになること、それが正しいことを、はっきり書く。工場ではこれをドラム・バッファー・ロープと呼ぶ。制約はペースを決めるドラム、バッファーは制約を守り、ロープは新しい仕事の投入をドラムに結びつける。
5. **手順3と4で足りないときだけ、制約の能力を高める。** これが4つ目のステップ。ここで初めて能力を足すことを考える: 採用、ツール、外注、二交代制。増えるスループットと、増える業務費用を比べて見積もる。ユーザーが出していない費用は「[要確認: ...]」と書く。
6. **繰り返しを計画する。** 制約の能力が増えると、別の工程が限界になることがある。次に制約になりそうな工程を挙げる。見直しの日を決め、前の制約に合わせてつくった古いルール（まとめる量、承認の段階、稼働率の目標）を並べる。それを見直さないと、惰性が新しい制約になる。
7. **決めることと指標で締める。** 行動を順に、担当と期日つきで並べる。毎週見る3つの指標を挙げる: スループット、制約の前で待っている在庫、業務費用。30日後にどんな結果なら計画が効いているといえるかを書く。

## 出力の形式

```markdown
# 制約の見直し: [しくみの名前]

**目的:** [1行] · **成果の測り方:** [週か月あたりの単位] · **担当:** [名前] · **日付:** [日付]

## 流れ
| # | 工程 | だれが | [週]あたりの処理能力 | 前で待っている量 | ふだんの待ち時間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | [工程] | [チーム] | [数か要確認] | [数か要確認] | [時間か要確認] |

## 制約
**[工程名]** がしくみを限っている。理由は[根拠: 待ちの量、待ち時間、処理能力と需要]。
種類: [処理能力 / 市場 / ルール / 仕入れ先]

## 自分たちの言葉での指標
- **スループット:** [何を成果に数えるか。わかれば1単位あたりのお金]
- **在庫:** [しくみの中に寝ている仕事とお金]
- **業務費用:** [わかれば、動かすのにかかるお金]

## 1. 活かす（新しい出費なし）
| 変更 | 担当 | 期日 |
|---|---|---|

## 2. 従わせる
- 投入のルール: [新しい仕事は…のときだけ入れる]
- バッファー: [制約の前にすぐ取りかかれる仕事をどれだけ置くか]
- ほかの工程: [やめること、ペースを落とすこと]

## 3. 能力を高める（1と2で足りないときだけ）
| 案 | 増える能力 | 増える費用 | 決める期日 |
|---|---|---|---|

## 4. 繰り返す
- 次に制約になりそうな工程: [工程]
- 見直すルール: [一覧]
- 見直しの日: [日付]

## 毎週見る
| 指標 | いま | 30日後の目標 |
|---|---|---|
```

## 例

**入力:** 「9人の記事制作会社です。流れは、営業が取引先と契約し、ストラテジストが企画書を書き、外部ライター4人が原稿を書き、1人しかいない編集者（三浦）が編集し、取引先が確認して、公開する。ライターは4人で週に約30本書ける。三浦が編集できるのは週に約18本。いま三浦を待っている原稿が26本あり、約8日待っている。三浦が読んだあと、3本に1本ほどが書き直しでライターに戻る。取引先が求めるのは合わせて週25本。営業はあと2社と契約したい。編集者をもう1人雇うことを考えている。」

**出力:**

```markdown
# 制約の見直し: 記事の制作

**目的:** 取引先の記事を期日どおりに公開する · **成果の測り方:** 週に取引先の確認を通った記事の本数 · **担当:** [要確認: 担当] · **日付:** [日付]

## 流れ
| # | 工程 | だれが | 週あたりの処理能力 | 前で待っている量 | ふだんの待ち時間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 企画書 | ストラテジスト | [要確認] | [要確認] | [要確認] |
| 2 | 執筆 | 外部ライター4人 | 約30本 | [要確認] | [要確認] |
| 3 | 編集 | 三浦 | 約18本 | 原稿26本 | 約8日 |
| 4 | 取引先の確認 | 取引先 | [要確認] | [要確認] | [要確認] |
| 5 | 公開 | [要確認] | [要確認] | [要確認] | [要確認] |

## 制約
**編集（三浦）** がしくみを限っている。取引先は週25本を求め、三浦が編集できるのは約18本で、26本の原稿が約8日、三浦を待っている。ライターは三浦がさばける以上に書いている。
種類: 処理能力

## 自分たちの言葉での指標
- **スループット:** 週に取引先の確認を通った記事の本数 [要確認: 1本あたりの料金]
- **在庫:** 編集待ちの原稿26本と、書き直し中の原稿
- **業務費用:** ライターへの報酬、三浦とストラテジストの時間 [要確認: 金額]

## 1. 活かす（新しい出費なし）
| 変更 | 担当 | 期日 |
|---|---|---|
| 企画書のチェックリストと、ライターの自己点検リストをつくり、三浦が読んだあとの書き直し（いまは約3本に1本）を減らす | ストラテジスト | [日付] |
| 三浦は編集だけをする。[要確認: 三浦が編集のほかにしている作業]はほかの人に移す | [要確認: 担当] | [日付] |
| 三浦の待ちの列を、届いた順ではなく、取引先の締め切りと料金の順に並べる | 三浦 | [日付] |

## 2. 従わせる
- 投入のルール: 三浦の待ちが[要確認: たとえば6本]を下回ったときだけ、ライターは新しい原稿を書き始める。
- バッファー: 三浦が待たないよう、すぐ編集できる原稿を数本、前に置いておく。
- ほかの工程: ライターは空いた時間を、新しい原稿ではなく書き直しと下調べに使う。書く力は一部が遊ぶが、それで正しい。三浦が編集できる以上の原稿は、待ちの列を長くするだけだから。営業は、新しい2社と契約する前に、開始日を制作とすり合わせる。

## 3. 能力を高める（1と2で足りないときだけ）
| 案 | 増える能力 | 増える費用 | 決める期日 |
|---|---|---|---|
| パートの編集者をもう1人 | [要確認] | [要確認] | 1と2を30日続けたあと |
| 先輩のライターが短い記事を編集する | [要確認] | [要確認] | 1と2を30日続けたあと |

## 4. 繰り返す
- 次に制約になりそうな工程: 編集が速くなったら、取引先の確認か企画書。
- 見直すルール: [要確認: ライターの本数の目標があれば]。制作の能力を確かめずに新しい取引先と契約すること。
- 見直しの日: [日付 + 30日]

## 毎週見る
| 指標 | いま | 30日後の目標 |
|---|---|---|
| 週に取引先の確認を通った記事 | [要確認] | [要確認: 25本に近づける] |
| 編集待ちの原稿 | 26本 | [要確認] |
| 編集のあとの書き直しの割合 | 約3本に1本 | [要確認] |
| 週の業務費用 | [要確認] | [要確認: 予定を超えて増えない] |
```

## 送る前のチェック

- [ ] 制約をちょうど1つ挙げ、その根拠を書いた。
- [ ] お金をかける前に、活かすことと従わせることを置き、どの変更にも担当と期日がある。
- [ ] どの工程がペースを落とすか、手すきになるか、それがなぜ正しいかを書いた。
- [ ] スループット、在庫、業務費用を、ユーザー自身の言葉で書いた。
- [ ] どの数字も入力から取ったか、「[要確認: ...]」と書いた。
- [ ] 次に制約になりそうな工程と、見直しの日を書いた。

## よくある失敗

- すべての工程を一度に良くしようとする。制約以外での改善は、成果ではなく在庫を増やす。
- まず採用する。活かすことと従わせることで、お金をかけずに能力が出ることはよくある。先にそれをして、測る。
- 全員を100%忙しくする。制約でない工程が全力で動くと、制約がさばけない量の仕事が押し寄せる。
- 根拠なしに、いちばん遅い人を制約と呼ぶ。印象ではなく、待ちの量と待ち時間を見る。
- 繰り返しを忘れる。古い制約のためにつくったルールは、制約がなくなっても動き続ける。
