AI 用語の解説
MCP(Model Context Protocol)とは?
MCP(Model Context Protocol)は、AI アプリを外部のツールやデータに共通の形でつなぐオープンな標準です。サーバーは、ツール(AI が実行できる操作)、リソース(読めるデータ)、プロンプトを提供し、Claude、ChatGPT、Cursor、Claude Code などの AI アプリが URL でそこへつながります。Anthropic が 2024 年 11 月に発表し、2025 年 12 月に、Block、OpenAI と共同で設立した Linux Foundation 傘下の Agentic AI Foundation へ寄贈しました。
要点
- 何か:AI アプリと業務システムのあいだの共通のプラグ。AI ごとに個別の連携をつくらずに済む。
- 使っているもの:Claude(カスタムコネクタ)、ChatGPT(Pro、Business、Enterprise のカスタム MCP サーバー)、Cursor、Codex、Claude Code など。
- 運営:2025 年 12 月 9 日から、Linux Foundation 傘下の Agentic AI Foundation。
- つなぐ前に:だれのサーバーかを確かめ、ツールを 1 つずつ許可する。
MCP とは何か
2024 年 11 月 25 日の Anthropic の発表は、MCP を、データの置き場所と AI ツールのあいだに安全な双方向の接続をつくるためのオープンな標準と説明し、組み合わせごとの個別の連携を 1 つのプロトコルに置き換えるものだとしました。modelcontextprotocol.io で管理されている仕様(いまのスキーマは 2026 年 7 月 28 日付)は、3 つの役割を決めています。ホストは AI アプリ、クライアントはその中のコネクタ、サーバーは文脈と機能を提供する側です。メッセージは JSON-RPC 2.0 を使います。
サーバーが提供するものは 3 種類です。ツールはモデルが実行できる機能(「問い合わせを検索」「請求書をつくる」)。リソースは利用者やモデルが読むデータ。プロンプトはひな形のメッセージやワークフロー。仕様には任意の拡張もあり、その中にはスキル(エージェントの作業のための詳しい指示)を MCP で見つけて使うためのものもあります。
2025 年 12 月 9 日、Anthropic は MCP を、Block、OpenAI と共同で設立した Linux Foundation 傘下の Agentic AI Foundation へ寄贈しました。Block の goose、OpenAI の AGENTS.md とともに、創設時のプロジェクトです。Anthropic は、MCP の運営のしかたは変わらず、メンテナーが率いると説明しています。
小さなチームにとっての意味
- AI が業務ツールの中で動ける。コネクタがあれば、アシスタントがヘルプセンターを読み、問い合わせを登録し、予定を確かめます。人が貼りつけなくて済みます。
- 1 つの接続を、多くの AI で。同じサーバーが Claude でも ChatGPT でもコーディングエージェントでも使えるので、別の AI を使うメンバーにも同じツールが届きます。
- リスクの入り口でもある。仕様ははっきり書いています。ツールは任意のコード実行にあたり、ホストはツールを使う前に利用者の同意を得なければならず、ツールの説明は信頼できるサーバーのもの以外は信用しないこと。
具体例
例として架空の会社を使います。8 人のデザイン事務所パイングローブ・スタジオは、顧客への進捗報告を書くときに AI にプロジェクト管理ツールを読ませたい。ツールの提供元が MCP サーバーを公開しています。スタジオの管理担当が URL を Claude のカスタムコネクタに追加すると、ツールが 6 つ見えました。プロジェクト一覧、プロジェクト取得、タスク一覧、タスク作成、タスクの状態更新、プロジェクト削除。
ほかの人がつなぐ前に、彼女は中身を確かめました。仕事は進捗を読むことなので、読み取りの 3 つは許可、作成と更新は毎回確認、削除は切る。サインインは各自のアカウントなので、外部の協力者には自分のプロジェクトしか見えません。提供元のデータのページには、リクエストの記録を 30 日残すとあります。「条件つきでつなぐ」という結論を、3 か月後の見直し日とともにチームの AI のルールに書きました。20 分で、AI が何をできるかを、AI がする前に知ることができました。
サーバーを安全につなぐ方法
- 仕事を 1 文で書く。たとえば「顧客への報告のために、プロジェクトの進捗を読む」。
- 提供元を確かめる。その製品の公式サーバーか、名前と連絡先がわかる第三者か。
- ツールを全部書き出し、読み取り・書き込み・実行に分ける。
- 仕事に要るものだけ許可し、送信・削除・支払い・公開は毎回確認、残りは切る。
- 担当と見直し日をつけて記録し、ツールの一覧が変わったら見直す。
MCP とスキル
MCP が運ぶのはツールとデータです。Agent Skills が運ぶのはノウハウ、つまりチームが仕事で踏む手順です。2 つは組み合わさります。スキルの 3 番目の手順で、コネクタのツールを使うよう AI に指示できますし、MCP サーバーがチームのスキルを、つないだすべての AI に配ることもできます。AI Skill Pod は後者です。1 つの MCP リンクで、Claude、ChatGPT(Pro、Business、Enterprise)、Claude Code、Codex、Cursor、OpenCode に同じチームのスキルが届きます。
よくある質問
MCP は何の略?
Model Context Protocol です。Anthropic が 2024 年 11 月 25 日に、AI ツールとデータのあいだを安全に双方向でつなぐためのオープンな標準として発表し、2025 年 12 月 9 日に Linux Foundation 傘下の Agentic AI Foundation へ寄贈しました。
MCP は Claude 専用?
いいえ。ChatGPT もカスタム MCP サーバーにつなげます(OpenAI のヘルプでは、Business と Enterprise/Edu はすべての機能、Pro は読み取り)。Cursor、Codex、Claude Code など多くのツールも MCP のクライアントです。OpenAI は、いま MCP を預かる財団の共同設立者でもあります。
MCP サーバーをつないでも安全?
安全さは、サーバーと、そこに与える権限しだいです。仕様は、ツールは任意のコード実行にあたり、ホストはツールを使う前に利用者の同意を得なければならない、と書いています。だれが運営しているか、各ツールが何を変えられるかを確かめ、要らないものは切ります。
AI スキル
AI に、チームでつなぐ前にコネクタを確かめさせる
「Review an MCP connector before connecting (英語)」スキルが、この手順を AI に任せられる形にしています。自社や担当する市場、数字を渡すと、AI が同じ手順で進めてまとめます。
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出典
- Anthropic:Introducing the Model Context Protocol(2024 年 11 月 25 日) (閲覧 2026-11-04)
- Model Context Protocol の仕様 — ホスト・クライアント・サーバー、リソース・プロンプト・ツール、安全の原則、スキーマ 2026-07-28 (閲覧 2026-11-04)
- Anthropic:MCP の寄贈と Agentic AI Foundation の設立(2025 年 12 月 9 日) (閲覧 2026-11-04)
- Claude ヘルプセンター:カスタムコネクタ(リモート MCP) (閲覧 2026-11-04)
- OpenAI ヘルプ:Connecting custom MCP servers in ChatGPT (閲覧 2026-11-04)