AI 用語の解説
AI スキル(Agent Skills と SKILL.md)とは?
AI スキルは、SKILL.md というファイルが入ったフォルダーです。名前、何をするスキルでいつ使うかを書いた 1 段落の説明、そしてその作業で AI が従う指示。スクリプトやひな形が隣に入ることもあります。AI は、作業が合うまでは名前と説明だけを読み、合ったときに指示の全体を読み込みます。Anthropic が 2025 年 10 月に Agent Skills を発表し、12 月にこの形式をオープンな標準として公開しました。OpenAI の ChatGPT と Codex のスキルも同じ標準の上につくられています。
要点
- 形式:
nameとdescriptionを書いた SKILL.md、そのあとに Markdown の手順。スクリプト、参考資料、素材は任意。 - 読み込み方:最初は名前と説明で 100 トークンほど。指示は必要なときだけ。
- 読むもの:Claude、Claude Code、ChatGPT、Codex、そして Cursor や OpenCode のようなコーディングエージェント。
- チームの悩み:製品ごと、人ごとに別のコピーを持つので、版がずれる。
AI スキルとは何か
Anthropic は 2025 年 10 月 16 日、Agent Skills を、Claude が必要なときに読み込める指示・スクリプト・資料の入ったフォルダーとして発表しました。Claude のアプリ、Claude Code、API で使えます。2025 年 12 月 18 日には、この形式を製品をまたいで持ち運べるオープンな標準として公開し、管理者が組織全体のスキルを管理する機能も加えました。
agentskills.io の仕様は短いものです。スキルは SKILL.md の入ったディレクトリ。フロントマターには name(64 文字まで、小文字・数字・ハイフン、フォルダー名と同じ)と、何をするかといつ使うかを書いた description(1,024 文字まで)が要ります。本文が指示です。任意のフォルダーにスクリプト、参考資料、ひな形を入れます。
設計の考え方は段階的な読み込みです。AI は最初にすべてのスキルの名前と説明(1 つ 100 トークンほど)を読み、作業が必要とするときにそのスキルの指示の全体(仕様のおすすめは 5,000 トークン未満)を読み、追加のファイルは必要なときだけ開きます。だからチームは、AI のコンテキストを埋めずに何十ものスキルを使える状態にしておけます。
OpenAI の ChatGPT と Codex のドキュメントは、スキルは「オープンな agent skills の標準の上に構築されている」と書き、SKILL.md には名前と説明が要るとしています。Codex は、リポジトリとユーザーのホームフォルダーの .agents/skills からスキルを読みます。
小さなチームにとっての意味
- うまくいったプロンプトが、チームの習慣になる。いちばん上手な人の提案書の書き方や問い合わせのさばき方が、全員の AI が従う手順になります。
- 持ち運べる。同じ SKILL.md が Claude でも ChatGPT でもコーディングエージェントでも動くので、別の AI を使うメンバーのために書き直さなくて済みます。
- きちんと共有しないとずれる。ChatGPT のスキルは Business、Enterprise、Healthcare、Edu のもので、Claude の共有は 1 つの組織の中で動き、アップロードはそれぞれ別のコピーです。1 か所の手順を直しても、ほかは古い版のままです。
具体例
例として架空の会社を使います。7 人のマーケティング会社メドウ社には、顧客から評判のよい週次レポートを書く担当者が 1 人います。そのプロンプトは本人の ChatGPT の中にあります。社長はそれを weekly-client-report という名前のスキルにしました。「顧客への金曜のレポートを書くときに使う」という説明、6 つの手順(数字を集める、先週と比べる、大事な変化を 1 つ先に書く、など)、ひな形、仕上がりの例 1 つ。
担当者 2 人は Claude、1 人は ChatGPT Pro、フリーランス 2 人は自分の Claude Pro を使っています。各アカウントにファイルをアップロードする方法は 1 週間はもちましたが、社長が手順 3 を直すと、4 人は古い版のままでした。会社はスキルを、全員の AI が読みにいく 1 か所に移しました。次の修正は、その日のうちに 7 人全員に届きました。
プロンプトをスキルにする方法
- すでにうまくいっていて、2 人以上が使うプロンプトを選ぶ。
- 名前と説明を書く。何をするかと「〜するときに使う」を、みんなが実際に口にする言葉で。
- 手順を番号つきで書く。出力のひな形と実際の例を 1 つ添える。
- 使う前に人が確かめる点を加える。
- 実際の入力 3 つで試し、1 か所から共有して全員が同じ版を使うようにする。
よくある誤解
- 「スキルはカスタム GPT のこと」カスタム GPT は ChatGPT の中で設定したアシスタントです。スキルは、形式を読むどのアシスタントでも、必要なときに AI が手に取る作業です。
- 「スキルと MCP は競合する」スキルはノウハウを、MCP はツールとデータを運びます。MCP でスキルを配ることもできます。
- 「書けば終わり」小さなテスト(evals)で試し、仕事のやり方が変わったら直します。
よくある質問
SKILL.md とは?
AI スキルの中心になるファイルです。名前(小文字・数字・ハイフンで 64 文字まで)と、何をするスキルでいつ使うか(1,024 文字まで)を書いた短い YAML のブロックのあとに、Markdown の指示が続きます。スクリプト、参考資料、ひな形と一緒にフォルダーに入れることもあります。
Agent Skills に対応しているツールは?
Claude(アプリ、Claude Code、API)と、OpenAI の ChatGPT と Codex です。OpenAI のドキュメントは、自社のスキルがオープンな agent skills の標準の上に構築されていると書いています。Cursor や OpenCode のようなコーディングエージェントも SKILL.md のフォルダーを読みます。Anthropic はこの形式を 2025 年 12 月 18 日にオープンな標準として公開しました。
チームでスキルを共有するには?
1 つの Claude Team か Enterprise の組織の中、または 1 つの ChatGPT Business のワークスペースの中なら、製品の共有機能が使えます。プランも AI もばらばらのチームなら、スキルを 1 か所に置いて全員に配ります。たとえば 1 つの MCP リンクで配れば、直したものが全員に同時に届きます。
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出典
- Agent Skills の仕様 — SKILL.md の項目、段階的な読み込み (閲覧 2026-11-04)
- Claude ブログ:Introducing Agent Skills(2025 年 10 月 16 日、2025 年 12 月 18 日更新) (閲覧 2026-11-04)
- OpenAI:Build skills(ChatGPT と Codex) — オープンな agent skills の標準の上に構築、.agents/skills (閲覧 2026-11-04)
- Claude ヘルプセンター:Using skills in Claude (閲覧 2026-11-04)
- Claude Docs:Skill authoring best practices (閲覧 2026-11-04)