ガイド
手元の資料から、初めての Claude スキルを作る方法
初めての Claude スキルをいちばん早く作るには、いつも使っている資料から始めます。チェックリスト、「うちのやり方」をまとめたメモ、ルールつきのひな形などです。それに名前と、いつ使うかを一文で書いた説明をつけ、資料の手順と一緒に SKILL.md というファイルにしてフォルダに入れ、ZIP にして Claude の Customize > Skills からアップロードします。スキルはコード実行をオンにすれば Free を含む全プランで使えます。最後に、そのスキルが使われるはずの依頼を 3 つ試します。
要点
- 資料から始める:ゼロから書かない。
- いちばん大事なのは説明文:何をするか、いつ使うか。Claude では 200 文字まで。
- ファイル:SKILL.md の入ったフォルダを、フォルダごと ZIP に。
- アップロード:Customize > Skills でオンにして、依頼を 3 つ試す。
スキルとは、ひとことで
スキルは、作業に必要なときに AI が読み込む指示のフォルダです。中心の SKILL.md は、短い見出し部分(名前と説明)で始まり、そのあとに指示が続きます。Claude は依頼がどれかに合うまで、各スキルの説明だけを読んでいて、合ったときにそのスキルの指示全体を読み込みます。だから説明文の出来しだいで、使われるスキルにも、置いてあるだけのスキルにもなります。形式はオープンなので、同じファイルは Agent Skills を読むほかの AI ツールでも使えます。背景はAI スキルの解説で。
例:チェックリストをスキルにする
架空の例です。社員 6 人の造園会社を営む渡辺さんには「見積もり後のフォロー」という Google ドキュメントがあります。見積もりを送って 2 日後にやること、確認すること、伝えること、現地での再打ち合わせを提案する条件、そして「見積もり価格は 30 日間保証します」の一文。ところが社員の半分は、この資料があることを忘れています。
渡辺さんは、それをこんな SKILL.md にしました。
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name: quote-follow-up
description: 造園の見積もりを送った 2 日後のフォローメールを書く。見積もりのフォロー、見積もりの催促、検討中のお客さまへの連絡を頼まれたときに使う。
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# 見積もり後のフォロー
1. 確認する:お客さまの名前、工事の内容(例:裏庭のテラス)、
見積もり金額、送った日、現地で聞かれたこと。
2. 「その後いかがでしょうか」ではなく、工事の内容から書き出す。
3. 現地で聞かれた質問には、1 つずつ一文で答える。
4. 見積もりが 50 万円を超えるなら、現地での再打ち合わせを提案する。
5. 最後に必ず「本見積もりの価格は 30 日間保証いたします。」
6. 250 字以内。ていねいに、感嘆符は使わない。
## 見本
[仕事につながった実際のフォローメール 1 通。名前は消す]
資料から変わったところに注目してください。説明文には、社員が実際に打つ言葉(「見積もりの催促」)でいつ使うかが書いてあり、手順は番号つきの動作になり、本物の見本が 1 つ入っています。資料のほかの部分(なぜこうしているかの経緯)は、資料に残しておけば十分です。
作り方の手順
- コード実行をオンにする。Claude の Settings > Capabilities で。Team と Enterprise では、先にオーナーが組織でスキルを有効にします。
- 資料を 1 つ選ぶ。自分やチームが毎週やる、1 つの作業のもの。1 スキルに 1 作業。
- 見出し部分を書く。名前(小文字の英単語をハイフンでつなぎ、64 文字まで)と、何をするか・いつ使うかを書いた説明(Claude では 200 文字まで)。
- 資料を手順に書き直す。何を確認するか、何をどの順でするか、決まった言い回し、見本 1 つ。
- 保存して ZIP にする。スキルと同じ名前のフォルダに SKILL.md を入れ、フォルダごと ZIP にします。ZIP を開くと一番上にそのフォルダがある形です。
- Customize > Skills でアップロードしてオンにし、チームの人が頼みそうな言い方で 3 回試す。使われなければ、直すのは手順ではなく説明文です。
近道も 2 つあります。Pro、Max、Ultra、Team なら、Mac の Claude の Cowork で、作業を画面で実演しながらスキルを記録できます。また、資料をチャットに貼って「これをスキルにして」と Claude に頼むこともできます。Anthropic はそのための skill-creator というスキルを公開しています。
初めてのスキルでよくある失敗
- あいまいな説明文(「メールを手伝う」)。いつ使えばいいのか Claude にはわかりません。
- 1 つのスキルに 5 つの作業。分けて、それぞれに説明文をつけます。
- 手順ではなく経緯。AI に必要なのは何をするかで、なぜそうなったかの物語ではありません。
- 秘密が入っている。スキルを使う AI を持つ人は、その中身を見せてと頼めます。パスワード、顧客リスト、見せたくない価格は入れません。
うまく動いたら:共有する
作ったスキルは、共有するまでは 1 人の役にしか立ちません。Claude での共有は 1 つの Team か Enterprise の組織の中だけで、Pro や Max、ChatGPT を使う同僚には別の方法が必要です。AI スキルをチームで共有する方法の比較(英語)で 7 つの方法を、小さなチームで AI のプロンプトをいちばん安く共有する方法でそれぞれの費用を比べています。Team プランなしの Pro や Max なら、Team プランなしで Claude スキルを共有する方法へ。
下の AI スキルは、SKILL.md を代わりに書きます。資料やうまくいったプロンプトを貼ると、AI が正しい形式の名前、いつ使うかを書いた説明、手順、ひな形、見本、確認項目をそろえて返します。
このテーマに使えるスキル
よくある質問
Claude のスキルはどうやって作る?
冒頭の 3 本のハイフンではさんだ部分に名前と説明を書き、その下に指示を書いた SKILL.md を作ります。フォルダに入れて ZIP にし、Claude の Customize > Skills でアップロード。オンにして、スキルが使われるはずの依頼で試します。
Claude のスキルは有料プランでないと使えない?
いいえ、Free でも使えます。Anthropic は Free、Pro、Max、Ultra、Team、Enterprise でスキルが使えるとしています。Settings > Capabilities でコード実行をオンにしておく必要があります。画面を録画してスキルを作る機能は、Mac の Cowork で Pro、Max、Ultra、Team のみです。
作ったスキルを Claude が使ってくれないのはなぜ?
たいていは説明文です。Claude は説明文を見て、依頼にそのスキルが必要かを判断します。何をするスキルで、どんなときに使うのかを、実際に人が打ち込む言葉で書きます。試すときは依頼の中でスキルの名前を出し、そのあと説明文を直します。
作った Claude スキルをチームで共有できる?
Claude Team か Enterprise の組織の中ならできます。Pro や Max、ほかの AI を使う同僚には、ファイルを渡すか、各自の AI がつながる共有のスキルの置き場が必要です。
AI スキル
AI に、うまくいったプロンプトをチームで使えるスキルにさせる
「プロンプトをスキルにする」スキルで、選んだ資料を AI がスキルにします。正しい形式の名前、いつ使うかを書いた説明、手順、ひな形、見本まで。
14日間無料・カード不要
出典
- Claude ヘルプセンター:How to create custom skills — name は 64 文字まで、description は 200 文字まで。フォルダを ZIP の一番上に。Customize > Skills でアップロード。Mac の Cowork で Record a skill (閲覧 2026-11-05)
- Claude ヘルプセンター:Using skills in Claude — Free、Pro、Max、Ultra、Team、Enterprise。コード実行をオンに(Settings > Capabilities) (閲覧 2026-11-05)
- Agent Skills の仕様 — オープンな形式:SKILL.md の入ったフォルダ、冒頭に name と description (閲覧 2026-11-05)
- Claude Docs:Skill authoring best practices (閲覧 2026-11-05)
- Anthropic:GitHub のスキルの例 — ひな形と skill-creator スキルを含む (閲覧 2026-11-05)