ガイド
Claude Pro・ChatGPT Plus は商用利用できる?仕事で使うときに規約が言っていること
Anthropic のコンシューマー利用規約(Claude Free・Pro・Max・Ultra と、それでサインインした Claude Code)にも、OpenAI の利用規約(ChatGPT Free・Go・Plus・Pro)にも、仕事に使うことを禁じる条項はなく、どちらも AI が書いたものについての権利を利用者に渡しています。ただし事業者向けの契約ではないので、個人のプランでは設定をオフにするまで会話がモデルの学習に使われ、アカウントは本人しか使えず、データ処理補遺(DPA)も規約に入っていません。Claude Team と Enterprise には、顧客のコンテンツで学習しないと定めた Anthropic の商用条件が、ChatGPT Business と Enterprise には、顧客が同意しない限り顧客のコンテンツをサービスの改善に使わないと定めた OpenAI の Services Agreement が適用されます。このページは規約に何がどこに書いてあるかをまとめたもので、法的な助言ではありません。
要点
- 仕事での利用:どちらの個人向け規約にも禁止の条項はない。
- 学習:オフにするまでオン。
- アカウント:本人だけ。
- 事業者向けの契約:顧客のコンテンツで学習しない、DPA がある。
それぞれの規約に書いてあること
| Claude Pro:コンシューマー利用規約 | Claude Team・Enterprise:商用条件 | ChatGPT Plus:利用規約 | ChatGPT Business・Enterprise:Services Agreement | |
|---|---|---|---|---|
| 発効日 | 2025 年 10 月 8 日 | 2025 年 6 月 17 日 | 2026 年 1 月 1 日 | 2026 年 1 月 1 日 |
| だれ向けか | 個人向けの製品とサービス | コンシューマー向けではない | 個人向けのサービス | 事業者と開発者である顧客 |
| 内容を学習に使うか | アカウント設定でオプトアウトしない限り使う。オプトアウトしても、フィードバックと安全確認の対象は使う | 顧客のコンテンツでモデルを学習してはならない | サービスの改善に使う。学習はオプトアウトできる | 顧客が明示的に同意しない限り、サービスの開発や改善に使わない |
| 出力 | Anthropic の権利があれば利用者に譲渡 | 顧客のもの | 利用者のもの | すべて顧客のもの |
| データ処理補遺(DPA) | 規約に入っていない | 組み込まれている | 規約に入っていない | 個人データを処理するとき組み込まれる |
2026 年 11 月 6 日に確認。Anthropic の規約は英語のみで、表の言葉は英語の原文からの訳です。openai.com は自動の読み取りを拒むため、OpenAI の規約は保存された写し(日本語の利用規約は 8 月 23 日、英語は 11 月 4 日と 5 日)で読みました。Claude Team と Enterprise は、商用条件を補う Anthropic の Service Specific Terms(Claude for Work)に名前があり、Claude Code の法的事項のページも Team と Enterprise を商用条件としています。
Claude Pro と、Pro で使う Claude Code
- どの規約か。コンシューマー利用規約は Claude.ai、Claude Pro ほか個人向けの製品とサービスに適用され、個人や団体による Claude.ai・Claude Pro の利用は商用条件に含まれないと書いています。
- 「非商用」の一文は、お試しの利用についてだけです。Anthropic が期間や機能を限って試させるとき、その利用は個人的・非商用に限ります。
- Claude Codeは、サインインしたプランの規約に従います。Free・Pro・Max・Ultra はコンシューマー利用規約、Team・Enterprise・Claude API は商用条件です。Claude Code のドキュメントには「Pro、Max、および Ultra プランの広告表示される使用制限は、Claude Code および Agent SDK の通常の個人使用を想定しています」とあります。
- アカウントは本人だけ。ログイン情報を共有したり、アカウントを他人に使わせたりしてはいけません。
- 勤務先のメールアドレスで登録すると、通知のうえ組織の enterprise アカウントにつながり、組織の管理者が会話を見られることがあります。
- Anthropic のヘルプは「個人消費者向けの有料 Pro プラン」とし、チームで使いたい組織には Team と Enterprise を案内しています。
ChatGPT Plus を仕事で使うとき
- どの規約か。利用規約は「ChatGPT、DALL·E、OpenAI の個人向けその他のサービス」に適用され、「当社の事業者用取引規約は、ChatGPT Enterprise、当社の API、並びに企業及び開発者向けサービスの使用について定めています」。Services Agreement は ChatGPT Business も名指ししています。
- 会社のための利用についても定めがある。「他の個人又は団体のためにアカウントをお客様が作成し、本サービスを利用する場合、お客様は、当該個人又は団体のために本利用規約に同意する権限を有している必要があります。」企業や組織が使う場合は、第三者からの請求について OpenAI を補償します。
- アカウントは本人だけ。「お客様は、アカウントの認証情報を他人と共有したり、アカウントを他人に利用可能にしたりしてはなりません。」
- 組織のメールアドレスのアカウントは、通知のうえ組織のビジネスアカウントに移されることがあり、移ると組織の管理者が管理します。
個人のプランで学習をオフにする
- Claude:「設定」の「プライバシー」で「AIモデルの改善を支援する」をオフにします。新しいチャットとコーディングセッションも、保存済みのものも、今後の学習に使われなくなります。オンのままだと、個人を特定しない形で最大 5 年保存されることがあります。
- ChatGPT:「設定」の「データコントロール」で「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにし、「完了」を選びます。Free・Plus・Pro では初期設定でオンで、同じ設定が Codex のタスクにも効きます。
- 学習に使われたくない質問を一度だけするなら、Claude のシークレットチャットか ChatGPT の一時チャットを使います。どちらも学習に使われません。
Claude では評価も残ります。高評価・低評価を付けて送ったチャットは最大 5 年保存され、学習に使われることがあります。
例:使ってよいアカウントを書き出した翻訳会社
架空の例です。小さな翻訳会社のリンデン翻訳では、4 人の翻訳者がそれぞれ自分で Claude Pro を払い、事務の担当者は ChatGPT Plus を使っています。新しいお客さんとの契約に「預けた文書を第三者のモデルの学習に使わせないこと」とあり、代表の田辺さんは「ai-use-policy-draft」スキルにこう渡します。
ツール:Claude Pro(翻訳者 4 人、各自のアカウント)、ChatGPT Plus(事務)。データ:お客さんの原稿、未発表の製品マニュアル、請求書。お客さんとの契約の 1 つに「預けた文書を第三者のモデルの学習に使わせない」。ルールの担当:田辺。
スキルの下書きはこう始まります。
# リンデン翻訳 AI 利用ルール
*法務確認用の下書き。法的な助言ではありません。第 1 版、2026 年 11 月 6 日。担当:田辺。*
## このルールの目的
翻訳者は毎日お客さんの文書に AI を使う。このルールは、お客さんの文書がモデルの学習に使われないようにし、会社から見えないアカウントにも入らないようにする。
## 使ってよいツール
| ツール | プラン | 使ってよい用途 | 学習に使われるか |
|---|---|---|---|
| Claude | Pro、個人のアカウント | 用語集、用語の確認、下訳。未発表のお客さんのマニュアルは不可 | 「AIモデルの改善を支援する」がオフでなければ使われる:設定 > プライバシー |
| ChatGPT | Plus、個人のアカウント | お客さんの名前を出さない請求書と事務の文 | 「すべての人のためにモデルを改善する」がオフでなければ使われる |
ここにないもの:会社のデータには使わない。使いたいツールは田辺に相談する。
下書きの「法務確認」の欄は、個人のアカウントでの「オフ」がお客さんの条項を満たすかを問い、田辺さんは答えが出るまで未発表のマニュアルをどの AI にも入れないことにします。会社の用語集と表記の手順はスキルとしてポッドに置き、4 人の翻訳者がそれぞれ自分の Claude で使います。OpenAI は ChatGPT Plus でのカスタム MCP コネクタを案内していません。事務の担当者は自分のプロンプトをそのまま使います。
AI Skill Pod はこのサイトの製品です。料金:Free は 3 人・スキル 10 個まで。Team は 3 席から 1 席月 $5。
次の一歩:ログインではなく、指示を共有する
個人のプランは 1 人のアカウントなので、個人のプランで働くチームが共有できるのは指示です。AI Skill Pod は Claude の Pro と Max、ChatGPT の Pro・Business・Enterprise で使えます。指示をポッドに一度置けば、これらのプランの人がそれぞれ自分の Claude、ChatGPT(Pro・Business・Enterprise)、Cursor で使えます。チームで AI スキルを共有する。チーム向けのプランが学習に使うかどうかは、Claude Team と ChatGPT Business のデータは学習に使われる?にあります。
このテーマに使えるスキル
- AI 活用社内AI利用ポリシーの草案使ってよいツール、入力してはいけないデータ、確認と開示のルール、責任者を短く平易にまとめ、法務の確認が要る点に印をつけたAI利用ポリシーの草案をつくる。
- 法務の基本データ処理契約(DPA)のチェックリストDPA の役割、再委託先、安全管理措置、漏えい通知、国外移転、削除、監査を、チームが実際に対応できるかと照らして確認する。
- 業務管理・総務重みつき採点でのベンダー比較先に合意した重みつきの基準で2〜5社のベンダーを比べる。必須条件、証拠にもとづく点数、総コスト、リスク、そして1社の推奨。
- 財務・経理SaaS コストの見直しSaaS の契約を見直す。担当者、契約席数と利用席数、重なるツール、更新日と通知期限を整理し、解約・ダウングレード・継続を削減額つきで判断する。
よくある質問
Claude Pro は商用利用できる?
Claude Pro が従うコンシューマー利用規約には、仕事に使うことを禁じる条項はなく、出力について Anthropic が持つ権利は利用者に譲渡されます。一方で、アカウントは本人だけのもので、オプトアウトしない限り会話は学習に使われます。Anthropic のヘルプは Pro を個人消費者向けとし、チームで使う組織には商用条件で動く Team と Enterprise を案内しています。
Claude Code を Pro で商用利用してもいい?
Free・Pro・Max・Ultra でサインインした Claude Code は、Claude.ai と同じコンシューマー利用規約に従います。これらのプランの使用制限は通常の個人使用を想定していると Anthropic は書いています。ほかの人に提供する製品は、商用条件の API キーを使い、利用者に代わって個人のプランの認証情報でリクエストを送ってはいけません。
Claude Pro を仕事で使っても安全?
入れるもの次第です。規約で違うのは学習と DPA で、Pro の会話はモデル改善の設定をオフにするまで学習に使われ、コンシューマー利用規約に DPA はありません。商用条件は顧客のコンテンツで学習しないと定め、DPA を組み込みます。お客さんとの契約をこの違いと照らし合わせてください。
ChatGPT Plus は仕事に使える?
Plus が従う OpenAI の利用規約では、アウトプットは利用者のもので、会社のための利用についても定めがあり、会社が使う場合は第三者からの請求について OpenAI を補償します。「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにしない限り内容は学習に使われ、アカウントは共有できません。ChatGPT Business は Services Agreement で、顧客が同意しない限り顧客のコンテンツをサービスの改善に使いません。
AI スキル
AI に、社内の AI 利用ルールの草案を書かせる
このスキルを AI Skill Pod に入れれば、チーム全員が自分の Claude、Cursor、ChatGPT(Pro・Business・Enterprise)で使えます。招待リンク 1 つで共有でき、無料で始められます。「社内AI利用ポリシーの草案」スキルで、個人のプランで働くチームに要る 1 枚のルールを AI が下書きします。仕事に使ってよい AI のアカウントとその設定、どのアカウントにも入れないデータ、専門家に確かめる点。
14日間無料・カード不要
出典
- Anthropic Consumer Terms of Service(英語のみ) — 2026 年 11 月 6 日に確認。2025 年 10 月 8 日発効、対象は個人。Claude.ai、Claude Pro ほか個人向けの製品とサービスに適用。商用条件には個人や団体による Claude.ai・Claude Pro の利用は含まれない。ログイン情報の共有、アカウントを他人に使わせることは不可。勤務先のメールでは組織の enterprise アカウントにつながることがある(通知あり)。お試しの利用は個人的・非商用に限る。Anthropic は出力についての権利があればそれを利用者に譲渡。アカウント設定でオプトアウトしない限り学習に使い、オプトアウトしてもフィードバックと安全確認の対象は使う (閲覧 2026-11-06)
- Anthropic Commercial Terms of Service(商用条件、英語のみ) — 2026 年 11 月 6 日に確認。2025 年 6 月 17 日発効、対象は事業者。コンシューマー向けではない。出力は顧客のもの。Anthropic は顧客のコンテンツでモデルを学習してはならない(B 項)。データ処理補遺(DPA)を組み込む(C 項) (閲覧 2026-11-06)
- Anthropic Service Specific Terms(英語のみ) — 2026 年 11 月 6 日に確認。2026 年 8 月 31 日発効。A 項 Claude for Work(Team Plan、Enterprise Plan)が、商用条件などの契約を補う (閲覧 2026-11-06)
- Claude Code ドキュメント:法的事項とコンプライアンス — 2026 年 11 月 6 日に日本語版で確認。商用条件は Team、Enterprise、Claude API のユーザー向け。コンシューマー利用規約は Free、Pro、Max、Ultra のユーザー向け。Pro、Max、Ultra の使用制限は Claude Code と Agent SDK の通常の個人使用を想定。サードパーティの開発者は利用者に代わって Free・Pro・Max・Ultra の認証情報でリクエストを送ってはならない (閲覧 2026-11-06)
- Claude ヘルプセンター:Pro プランとは — 2026 年 11 月 6 日に日本語版で確認(英語版は 2026 年 10 月 30 日更新)。個人消費者向けの有料 Pro プランの記事で、組織の一部としてチームで使うなら Team and Enterprise Plans を参照 (閲覧 2026-11-06)
- Anthropic プライバシーセンター:モデル改善のプライバシー設定の変え方 — 2026 年 11 月 6 日に日本語版で確認。設定 > プライバシーの「AIモデルの改善を支援する」。オフにすると新しいチャットとコーディングセッション、保存済みのものも今後の学習に使われない (閲覧 2026-11-06)
- Anthropic プライバシーセンター:私のデータはモデルのトレーニングに使用されますか?(コンシューマー) — 2026 年 11 月 6 日に日本語版と英語版で確認。シークレットチャットはモデル改善がオンでも Claude の改善に使われない(日本語版の表記)。Free・Pro・Max とそのアカウントの Claude Code では、許可したとき、安全確認の対象になったとき、オプトインしたときに使う。高評価・低評価のフィードバックは最大 5 年保存 (閲覧 2026-11-06)
- Anthropic Privacy Center:How long do you store my data? — 2026 年 11 月 6 日に英語版で確認。モデル改善がオンなら、個人を特定しない形で学習の工程に最大 5 年保存 (閲覧 2026-11-06)
- OpenAI 利用規約 — openai.com は自動の読み取りを拒む(2026 年 11 月 6 日に HTTP 403)ため、日本語版は Wayback Machine の 2026 年 8 月 23 日の写し、英語版は 11 月 5 日の写しで確認。どちらも 2026 年 1 月 1 日発効の同じ版。ChatGPT ほか個人向けのサービスに適用。事業者用取引規約は ChatGPT Enterprise、API、企業と開発者向けのサービスに適用。アカウントの認証情報の共有、他人に使わせることは不可。他の個人や団体のために使うなら同意の権限が要る。組織のメールのアカウントは組織のビジネスアカウントに移されることがある。アウトプットは利用者のもの。学習への利用はオプトアウトできる。企業や組織は第三者からの請求について OpenAI を補償する (閲覧 2026-11-06)
- OpenAI Services Agreement(英語) — Wayback の 2026 年 11 月 4 日の写しで確認。2026 年 1 月 1 日発効。OpenAI の API、ChatGPT Enterprise、ChatGPT Business などの事業者と開発者向けのサービスに適用。アウトプットは顧客のもの(4.1)。顧客が明示的に同意しない限り、顧客のコンテンツをサービスの開発や改善に使わない(4.2)。個人データを処理するときは DPA を組み込む(5.3) (閲覧 2026-11-06)
- OpenAI ヘルプ:ChatGPT のデータコントロール — 日本語版は Wayback の 2026 年 10 月 25 日の写し(更新日: 3 days ago)、英語版は 10 月 30 日の写し(Updated: 4 days ago)で確認。日本語の表記は「設定」→「データコントロール」→「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ→「完了」、「一時チャット」は OpenAI のモデルの改善に使われない。英語版によると、Free・Plus・Pro の個人のワークスペースではデータの共有が初期設定でオン。個人のプランでは Codex のタスクにも効く (閲覧 2026-11-06)
- OpenAI:How your data is used to improve model performance — Wayback の 2026 年 10 月 28 日の写し(2026 年 3 月 13 日更新)を英語で確認。Temporary Chat(日本語版ヘルプでは一時チャット)の会話は学習に使わない (閲覧 2026-11-06)
- ChatGPT の料金 — 2026 年 11 月 6 日に確認。Free・Go・Plus・Pro で Content is used to train our models、Opt-out available (閲覧 2026-11-06)
- ChatGPT Business — 2026 年 11 月 6 日に確認。Your data is never used for training our models (閲覧 2026-11-06)