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AI に渡す会社の前提:何を書き、どこに置くか
AI アシスタントに必要なのは、社内 Wiki 全部ではなく、短い 1 ページの会社の前提です。だれに向けて書くか、良い回答が相手に何をもたらすか、自社の商品と自社の言葉、決して約束してはいけないことと代わりに言うこと、どの話題はどの文書が正しいか、そして例 1 つつきの欲しい形式。それを AI が自分で読む場所に置きます。1 つのチームならプロジェクトの指示に、会社全体で繰り返す作業ならスキルに、コーディングのエージェントには CLAUDE.md か AGENTS.md に。短く保ち、長い文書は貼らずに場所を示します。
要点
- だれに、なぜ:顧客と、良い回答が相手に何をもたらすか。
- 自社の言葉:商品、用語、名前。
- 禁止と代わりにすること:してはいけない約束。
- 正しい情報源:どの話題はどの文書が正しいか。
1 ページに書くこと
- 役割と目的を 2 文で。
- 読む人と口調:だれが出力を読むか、口調のルール 2〜3 個。
- できることとできないこと:できないことには、代わりにすることを書く。
- 正しい情報源:どの文書がどの話題に答えるか、どれも答えないときどうするか。
- 形式:良い回答の形と、例 1〜2 つ。
- つまずきやすい場面と引き継ぎ:いちばんずれやすい 3〜5 つの場面と、人に渡すとき。
どこに置くか
| 置き場所 | 向いているもの | 入れ方 |
|---|---|---|
| Claude や ChatGPT のプロジェクト | 1 つのチームや 1 社の取引先 | 1 ページをプロジェクトの指示に、長い文書はファイルに |
| スキル | 会社全体で繰り返す作業 | その作業に要る前提をスキルに入れ、「〜のときに使う」の説明をつける |
| CLAUDE.md か AGENTS.md | リポジトリのコーディングのエージェント | リポジトリのルートに。Claude Code は CLAUDE.md がないとき、またはインポートで AGENTS.md を読む |
例
架空の例です。従業員 20 人の会社が、整骨院向けの予約システムを売っています。サポートの責任者の松田さんが、チームのサポート用プロジェクトに前提を書きました。
役割と目的:サポートチームが、整骨院の院長と受付の方からの
問い合わせに答えるのを手伝う。良い回答は正しく、ヘルプセンターの
記事を示し、そのまま貼れるもの。
読む人と口調:忙しい院の方で、IT には詳しくない。やさしい言葉、
短い手順、感嘆符は使わない。
できること:下の情報源をもとに、機能、設定、請求を説明する。
できないこと:返金や公開日を約束しない。「担当に確認します」と
書き、サポートの責任者に知らせる。施術についての助言はしない。
「その点はお答えできません」と書く。
正しい情報源:使い方はヘルプセンター、プランは料金ページ、
障害は稼働状況のページ。食い違えば新しいほうを使い、そのことを
書き添える。どれも答えなければそう書き、問い合わせを勧める。
形式:1 行で答え、そのあと 5 つまでの番号つきの手順、最後に記事の
リンク。例:これまでの問い合わせ 3 件と送った回答を、プロジェクトの
ファイル examples.md に。
引き継ぎ:怒っている、法律にかかわるメッセージ、データ削除の依頼、
患者さんの記録にかかわること。
松田さんは実際の問い合わせ 10 通で試しました。2 件の回答が修正の日付を約束していたので、公開日の行を足しました。ほかは最初の下書きのままです。どの行も実際の失敗か起こりそうな失敗に結びついているので、1 ページは 25 行未満に収まっています。
書いてみる
- AI が受ける実際の依頼を 10 通集める。
- 上の 6 つを書く。最初の下書きはできるだけ短く。
- 文書は貼らずに場所を示す。
- 10 通で試し、回答がずれたところにだけルールを足す。
- 自分で読まれる場所に置く:プロジェクト、スキル、リポジトリのファイル。
次の一歩:チームで共有するプラン
個人のアカウントにある前提は、その人の役にしか立ちません。チームで共有するにはチーム向けのプランが要ります。どの ChatGPT のプランが合うかは中小企業の ChatGPT プランの選び方で、2 つのチーム向けプランはChatGPT Business と Claude Team の比較で比べています。考え方の背景はコンテキストエンジニアリングとはで。
このテーマに使えるスキル
よくある質問
AI アシスタントにはどんな会社の前提を渡せばいい?
短い 1 ページです。だれに向けて書くか、良い回答が相手に何をもたらすか、自社の商品と自社の言葉、決して約束してはいけないことと代わりに言うこと、どの話題はどの文書が正しいか、例つきの欲しい形式、人に引き継ぐとき。
会社の前提は ChatGPT や Claude のどこに置く?
1 つのチームや取引先なら、プロジェクトの指示に入れ、長い文書はプロジェクトのファイルに。会社全体で繰り返す作業ならスキルに。コーディングのエージェントには、リポジトリの CLAUDE.md か AGENTS.md に置きます。
会社の前提はどのくらいの長さにする?
回答が変わる範囲で、できるだけ短く。Anthropic のエンジニアリングチームは、良い文脈を「効き目の大きい情報を、いちばん少なく」と表しています。長い文書は貼らずに場所を示し、試して必要だとわかったときだけルールを足します。
AI スキル
AI に、AI アシスタントへの指示書を書かせる
このスキルを AI Skill Pod に入れれば、チーム全員が自分の Claude、Cursor、ChatGPT(Pro・Business・Enterprise)で使えます。招待リンク 1 つで共有でき、無料で始められます。「AI アシスタントへのコンテキスト指示書」スキルで、いくつかの質問に答えるだけで AI がこの前提を書きます。役割と目的、読む人と口調、できることとできないこと、どの話題はどの情報源が正しいか、例つきの形式、人に引き継ぐとき。
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出典
- Anthropic:Effective context engineering for AI agents — 効き目の大きい情報を、いちばん少なく (閲覧 2026-11-05)
- Claude Docs:Prompting best practices — 背景、明確な指示、例 (閲覧 2026-11-05)
- Claude ヘルプセンター:What are projects? — プロジェクトの指示とナレッジ (閲覧 2026-11-05)
- OpenAI ヘルプ:Projects in ChatGPT — プロジェクトの指示とファイル。検索結果の本文で確認 (閲覧 2026-11-05)
- Claude Code のドキュメント:How Claude remembers your project — CLAUDE.md は毎回のセッションで読まれる。CLAUDE.md がないときは AGENTS.md を読み、インポートでも読める (閲覧 2026-11-05)