公式スキル · 財務・経理
ユニットエコノミクスのチェック
ユーザーの数字から CAC、LTV、LTV/CAC、回収期間、売上総利益率を式つきで計算し直し、結果をふくらませる定義のまちがいを指摘する。
Claude・ChatGPT・コーディング用の AI で使えます。TeamとBusiness では、Pod に入れた公式スキルが改善のたびに自動で最新版になります。
使う場面
- 資金調達の前、スライドに LTV/CAC や回収期間が載っているとき
- マーケティングと財務で CAC の数字が違うとき
AI に渡すもの
- 営業・マーケティング費用と新規顧客数
- ARPA と売上総利益率
- 解約率とその計算方法
できあがるもの
ユーザーの数字と計算し直した数字を式つきで並べた表、定義の問題、いちばん大事なこと。
手順
- CAC を計算し直す CAC = 営業・マーケティング費用 ÷ 新規顧客数(同じ期間)。どの費用を含めたかを示す。広告費だけなら CAC ではなく「広告の CAC」と呼ぶ。広告経由と自然流入が混ざっていて内訳があれば、広告の CAC = 広告費 ÷ 広告経由の新規顧客数 も計算する。
- 売上総利益率を計算し直す 売上総利益率 = (売上 − 売上原価) ÷ 売上。ホスティング、製品に組み込んだ外部のソフトウェア、決済手数料、カスタマーサポートが売上原価に入っているかを確かめる。入っていなければ、利益率が実際より高いと指摘する。
- LTV を売上総利益で計算し直す 顧客の継続期間(月)= 1 ÷ 月次解約率。LTV = 月間 ARPA × 売上総利益率 × 継続期間。ユーザーの LTV が利益率を掛けずに売上で計算されていれば指摘し、両方を示す。解約率が月1%未満か、6か月未満のデータに基づくなら、継続期間を長く見積もりすぎている可能性が高いと指摘する。
- LTV/CAC を計算する LTV ÷ CAC。参考値: SaaS では3を超えることがよく挙げられ、その目安は売上総利益ベースの LTV を前提にしている。比率を書く。ユーザー自身の目標がなければ、よい・悪いとは言わない。
- CAC の回収期間を計算する 回収期間(月)= CAC ÷ (月間 ARPA × 売上総利益率)。参考値: SaaS では12か月未満が健全とよく言われ、5〜7か月なら強い。エンタープライズ向けの営業では長くなりがち。
- 定義の問題を並べる 1つずつ確かめる: 売上ベースの LTV か利益ベースの LTV か。全体の CAC に広告の CAC が埋もれていないか。費用と顧客数の期間がずれていないか。解約率の母数が期首ではなく期末の顧客数になっていないか。年間契約を月次として数えていないか。新規顧客の ARPA にアップセルの売上が入っていないか。問題ごとに、数字への影響を書く。
- まとめる 指標ごとに、ユーザーの数字と計算し直した数字、いちばん大事な問題を1〜2つ。
チームで使う
AI Skill Pod に追加すると、業務委託の方も含めてチーム全員が、自分の AI から同じ版を使えます。 AI スキルをチームで共有する方法を読む
変更履歴
- v1.0.0 · · First release.
出典
出典は英語のページです。
- SaaS Metrics 2.0 – A Guide to Measuring and Improving what Matters (2026-11-04に確認)
- SaaS Metrics 2.0 – Detailed Definitions (2026-11-04に確認)
- Months to Recover CAC | Formula + Calculator (2026-11-04に確認)
- 16 Startup Metrics | Andreessen Horowitz (2026-11-04に確認)