ガイド

ユーザーインタビューを AI でまとめる方法

ChatGPT や Claude は、要約ではなく根拠を頼めば、ユーザーインタビューのメモの山をチームが動けるものにできます。メモを 1 つずつの観察に分け、参加者がしたこと・言ったこと・欲しいことのどれかを印にさせます(過去の行動がいちばん強い手がかりで、要望はいちばん弱い)。中身でテーマにまとめ、テーマごとに参加者の人数(「8 人中 5 人」)と、言葉どおりの引用を 1〜2 つ。上位のテーマにはジョブを、チームが前から思っていたことと分けた発見を、そして確かさつきの提案を頼みます。貼る前に名前を P1〜P8 のような記号に置き換えます。ただ「まとめて」と頼むと、いちばん声の大きい参加者がくり返されがちです。

要点

  • 観察に印:した、言った、欲しい。
  • 人数つきのテーマと言葉どおりの引用。
  • 発見と仮説を分ける。
  • 名前は記号に置き換えてから貼る。

そのまま使える頼み方

インタビューのまとめの頼み方

「このインタビューのメモをまとめてください。

メモを 1 つずつの観察に分ける。1 人の参加者についての 1 つの事実で、した・言った・欲しいの印をつける。

中身でまとめ、そのあと名前をつける。テーマごとに参加者の人数(「8 人中 5 人」)。テーマは 2 人以上。1 人だけの観察は「様子を見る」へ。1 つの層からだけのテーマはそう書く。

テーマごとに、参加者の記号つきで言葉どおりの引用を 1〜2 つ。言い換えには印。

上位のテーマにはジョブを:「[状況]のとき、[動機]したい。そうすれば[成果]」。

発見(2 人以上の行動が支える)と、データが確かめていない仮説を分ける。反する根拠も挙げる。提案は確かさを高・中・低で。

メモ:[名前を P1、P2…に置き換えて貼りつけ]」

例

架空の例です。予約アプリが、8 人のスタジオのマネージャーにキャンセルの扱いを聞きました。まとめから一部:

まとめから

テーマ:直前のキャンセルの枠を手で埋めている(8 人中 6 人)。した:P1、P2、P4、P5、P7、P8 は、枠が空くと常連にメッセージを送る。引用、P4:「朝 6 時に、12 人の LINE グループに送っています」。
ジョブ:直前にクラスの枠が空いたとき、本当に来る人に回したい。そうすれば、朝の時間を使わずにクラスを埋められる。
様子を見る(8 人中 1 人):P3 はどの予約にも前金がほしい。
確かめていない仮説:マネージャーはキャンセルの処理を完全に自動にしたい。2 人(P2、P7)は、だれに枠を回すか自分で選びたいと言った。
提案:マネージャーが確かめる「枠を案内する」流れ。確かさ:高(8 人中 6 人の行動)。

リサーチの担当は、まとめをプロダクトのチームに渡す前に、どの引用もメモと照らし、「完全に自動」の案は未解決の問いのままにしました。

共有する前に

  1. どの引用もメモと一字ずつ照らす。
  2. 人数を確かめる。1 人のテーマはテーマではない。
  3. 仮説は仮説のまま印をつけておく。
  4. 名前と連絡先は置き換えてから貼り、会社のアカウントを使う。
  5. 頼み方を保存し、次のインタビューで使う。

次の一歩:テーマから仕様書へ

まとめは、たいてい要件になります。その仕様書の確かめ方は作る前に仕様書を AI でレビューする方法で、下書きはメモから ChatGPT で PRD を書く方法で。

このテーマに使えるスキル

スキルをすべて見る

よくある質問

AI でユーザーインタビューをまとめられる?

要約ではなく根拠を頼めばできます。観察ごとに、参加者がしたこと・言ったこと・欲しいことの印、何人がそのテーマを支えるか、言葉どおりの引用、チームが前から思っていたことと分けた発見。ただの要約は、いちばん声の大きい参加者をくり返しがちです。

何人いればテーマになる?

ルールを決めて守ります。よくあるのは 2 人以上で、1 人だけのものは「様子を見る」に回します。人数(「8 人中 5 人」)はいつも書き、テーマが 1 つの層からだけなら、そう書きます。

インタビューから ChatGPT に入れてはいけないものは?

参加者の名前、連絡先、伏せてほしいと言われたことです。貼る前に名前を P1〜P8 のような記号に置き換え、会社のアカウントを使います。個人のプランなら先に学習をオフにします。

AI スキル

AI に、ユーザーインタビューから示唆を引き出させる

このスキルを AI Skill Pod に入れれば、チーム全員が自分の Claude、Cursor、ChatGPT(Pro・Business・Enterprise)で使えます。招待リンク 1 つで共有でき、無料で始められます。「ユーザーインタビューのまとめ」スキルで、各自の AI が、インタビューのメモをまとめます。した・言った・欲しいで分けた観察、参加者の人数つきのテーマ、言葉どおりの引用、ジョブ、仮説と分けた発見、確かさつきの提案。

このスキルを AI で使う

14日間無料・カード不要

出典

  1. Nielsen Norman Group:Affinity diagramming — まず中身でまとめ、あとからグループに名前をつける (閲覧 2026-11-04)
  2. Christensen Institute:Jobs to be done — 特定の状況で人が進めようとしていること (閲覧 2026-11-04)
  3. 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(2023 年 6 月 2 日) — 個人データを入力する際は、応答の出力以外に使われないことの確認を求める (閲覧 2026-11-05)