ガイド
問い合わせから不具合報告を AI で書く方法
ChatGPT や Claude なら、顧客の問い合わせを、やり取りを読まなくても開発者が再現できる不具合報告にできます。顧客の個人情報を消した問い合わせと自分で試した結果を貼り、不具合と場所がわかる件名、わかっている状態から始まる番号つきの手順、分けて書いた期待する結果と実際の結果、そのままのエラー文を頼みます。わからない項目を「不明」とした環境、深刻度の提案つきの影響、顧客に聞く質問 4 つまでも頼みます。原因の推測は「未確認」に分けます。
要点
- 手順は、わかっている状態から 1 操作ずつ。
- 期待と実際は分けて書く。
- 不明は不明のまま、推測には印をつける。
- 不具合 1 つに報告 1 つ。番号で書き、個人情報は入れない。
そのまま使える頼み方
不具合報告の頼み方
「この問い合わせを、やり取りを読まなくても開発者が再現できる不具合報告にしてください。
件名:操作、どう失敗するか、どこで。再現手順:番号つき、1 手順に 1 操作、わかっている状態から始め、画面の表示名は太字で正確に。顧客が確かめていない手順には [未確認] とつける。続けて、期待する結果、実際の結果。エラー文はそのまま引用する。
環境:ブラウザかアプリのバージョン、機器、プラン、アカウント(問い合わせの番号で)、日時、頻度。問い合わせにないものは [不明] と書き、ありそうな値で埋めない。影響:影響を受ける顧客の数、回避策、お金・データ・セキュリティに関わるか、深刻度の提案と 1 行の理由。
最後に、顧客に聞く質問を大事な順に 4 つまで書き、原因の推測は「メモ(未確認)」に入れる。名前、メールアドレス、支払いの情報は入れない。
問い合わせと、こちらで試したこと:[貼る]」
例
架空の例です。請求書のアプリに、問い合わせ #4417 が届きました。「請求書の PDF の合計が違います!値引きが入っていません。Mac の Safari です。今週 3 件ありました」。サポートがテスト用のアカウントで試すと、50,000 円の明細 1 行に 10% の明細値引きをつけた請求書は、画面では 45,000 円、PDF では 50,000 円でした。報告から一部:
請求書の PDF の合計に明細値引きが入らない
深刻度(提案):S2:顧客が送る PDF が、画面の請求書より高い金額を求めている。回避策はありそう(オンラインの請求書のリンクを送る)。[確認:PDF の金額で支払った取引先がいるか]
報告元:#4417 ・ 影響を受ける顧客:1 社 ・ こちらで再現:した(3 回中 3 回)
再現手順
1. 管理者としてワークスペースにログインする。
2. 50,000 円の明細 1 行で請求書を作る。
3. 明細値引きを 10% にする。
4. PDF をダウンロードを押す。
期待する結果:PDF の合計が画面と同じ 45,000 円で、値引きの行がある。
実際の結果:画面は「合計 45,000 円」、PDF は「合計 50,000 円」で、値引きの行がない。
環境:顧客は Safari、バージョン [不明]、macOS [不明]、プラン [不明]、アカウントは #4417 を参照。こちらはテスト用のワークスペースで 3 回中 3 回。
顧客に聞くこと:1. 3 件の PDF のうち、取引先に送ったものはありますか。2. Safari のバージョンを教えてください。3. 取引先の情報を消した PDF を 1 つ送っていただけますか。
メモ(未確認):PDF が値引き前の明細の合計から作られている可能性。
開発者は手順だけで再現できました。最初の質問は、回避策としてオンラインの請求書のリンクを案内する返信といっしょに顧客へ送りました。
チームに残ること
- 名前、メールアドレス、カード番号を消してから貼り、問い合わせは番号で示す。
- 自分で再現を試し、試していなければ「未再現」と書く。
- 不具合 1 つに報告 1 つ。同じ不具合の別の問い合わせは番号でつなぐ。
- 深刻度を決めるのは開発のチーム。AI は提案するだけ。
- 顧客への質問は 1 回の返信でまとめて聞く。
次の一歩:頼み方を毎回貼らない
サポートは毎週のように不具合を報告するので、頼み方をだれかのメモに置いておくのはもったいないことです。ChatGPT のプロンプトを保存して毎回貼るのをやめるで、次の問い合わせのときにすぐ使える置き場所を紹介しています。
このテーマに使えるスキル
- カスタマーサクセスサポートチケットからバグ報告を書く顧客の不満を、再現手順、期待する動作と実際の動作、環境、影響、証拠、顧客への質問がそろった、開発がすぐ着手できるバグ報告にする。
- カスタマーサクセスサポートチケットのトリアージ届いたチケットを、分類、S1〜S4 の重大度、振り分け先、最初の返信つきの表にし、返す順に並べる。
- カスタマーサクセスチームのトーンで顧客に返信するチームのトーンでサポートの返信を書く。まず質問に答え、ミスを認め、専門用語を外し、はっきりした次の一手で締める。
- プロダクトマージ済みの変更からリリースノートマージ済みの PR やチケットから、新機能・改善・修正に分けて利点から書く顧客向けリリースノートと、社内用の変更履歴を書く。
よくある質問
問い合わせから不具合報告を AI で書ける?
問い合わせに書いてあることと、自分で再現を試した結果だけを使うなら書けます。わかっている状態から始まる番号つきの手順、分けて書いた期待する結果と実際の結果、そのままのエラー文、わからない項目を「不明」とした環境、顧客に聞く短い質問を頼みます。原因の推測は「未確認」として分けて書かせます。
不具合報告には何を書く?
Mozilla のガイドラインは、はっきりした要約、正確な再現手順、期待する結果、実際の結果を求め、ほかの人が同じものを見るのに役立つ情報(バージョン、機器、起きる頻度)を足すよう勧めています。影響(何社か、お金やデータに関わるか)も書き、顧客の個人情報の代わりに問い合わせの番号を書きます。
開発者に「再現しません」と返されないようにするには?
わかっている状態から 1 つずつの操作で手順を書き、自分で再現できたかを書き、ありそうなブラウザやバージョンを推測で埋めずに「不明」と書きます。不具合 1 つに報告 1 つ。WebKit のガイドラインも、1 つの報告に 2 つ以上の不具合を入れないよう求めています。
AI スキル
AI に、お客さまの問い合わせを開発がすぐ動けるバグ報告にさせる
このスキルを AI Skill Pod に入れれば、チーム全員が自分の Claude、Cursor、ChatGPT(Pro・Business・Enterprise)で使えます。招待リンク 1 つで共有でき、無料で始められます。「サポートチケットからバグ報告を書く」スキルで、AI が問い合わせを、開発者がそれだけで再現できる報告にします。わかっている状態から始まる番号つきの手順、期待と実際を分けた結果、そのままのエラー文、わからない項目に印をつけた環境、影響、顧客に聞く質問 4 つまで。
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出典
- Mozilla:Bug writing guidelines — はっきりした要約、正確な再現手順、期待する結果と実際の結果。問題ごとに別の報告を開く (閲覧 2026-11-05)
- WebKit:Bug report guidelines — 1 つの報告に 2 つ以上の不具合を入れない (閲覧 2026-11-05)
- GitHub Docs:リポジトリ用の Issue テンプレートを設定する — Issue テンプレートと Issue フォームで、報告する人に毎回同じ項目を聞ける (閲覧 2026-11-05)
- 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(2023 年 6 月 2 日) — 個人データを入力する際は、応答の出力以外に使われないことの確認を求める (閲覧 2026-11-05)