ガイド
SaaS の契約を AI で見直す方法
ChatGPT や Claude は、事実を渡せばソフトウェアの契約を見直せます。ツールごとの価格、契約席数、管理画面で見た使用中の席数、更新日、通知期間、担当です。席の利用率(使用中 ÷ 契約)を出し、同じ仕事をするツールをまとめ、ツールごとの期限(更新日 − 通知期間)を決めてから、担当と、渡した価格だけから計算した節約額つきで、解約・縮小・継続を勧めるよう頼みます。足りない情報は確認の印をつけさせ、推測で埋めさせません。
要点
- 利用率 = 使用中の席数 ÷ 契約席数。
- 期限 = 更新日 − 通知期間。
- 重複は、いちばん使われているほうを残す。
- 節約額は渡した価格だけから、計算もすべて見せる。
そのまま使える頼み方
SaaS の見直しの頼み方
「この契約の一覧を見直してください。今日は [日付] です。
ツールごとに:年間の費用(月払いなら価格 × 席数 × 12 の計算を見せる)、契約席数、使用中の席数、利用率(使用中 ÷ 契約)、更新日、通知期間、担当。利用率 70% 未満に印をつける。利用状況がなければ [確認:利用状況] と書き、席を減らす提案はしない。
同じ仕事をするツールをまとめ、いちばん多くの人が使っているものを示す。期限 = 更新日 − 通知期間。すべてを期限の順に並べ、30 日以内のものをいちばん上に。
解約・縮小・継続を勧め、節約額は下の価格だけから計算する。ないものは [確認:価格]。解約にはデータの書き出しとログインの削除を含める。動きごとに担当を書き、わからなければ [担当:不明]。確定した節約額と、確認待ちの節約額を分けて合計する。
一覧:[貼る]」
例
架空の例です。25 人の設計事務所が、11 月 10 日にツールを見直します。ファイル保存のツールが 2 つあります。DriveHub は 25 席 × 月 1,200 円の年払い(360,000 円)で、2 月 1 日に更新、60 日前の通知が要り、使っているのは 9 人。PlanVault は 25 席 × 月 1,000 円の月払いで、24 人が使っていて、担当は不明です。AI のチャットの ChatWriter Team は 10 席 × 月 2,500 円の月払いで、使っているのは 4 人。ほかに 3 人が、個人の AI のプラン(月 3,000 円)を経費で精算しています。Sketchboard Pro は 12 席 × 月 2,000 円の年払い(288,000 円)で、1 月 15 日に更新、30 日前の通知が要り、11 人が使っています。見直しから一部:
| 期限 | やること | 年間の節約額 | 担当 |
|---|---|---|---|
| [確認:次の請求日] | ChatWriter Team:経費精算の 3 人をチームの席に移してから、10 席を 7 席に減らす | 90,000 円(3 × 2,500 × 12) | 井上 |
| [確認:次の請求日] | 個人の AI のプラン 3 件:その 3 人がチームの席に移ったら解約し、経費精算をやめる | 108,000 円(3 × 3,000 × 12) | 井上 |
| 12 月 3 日 | DriveHub:更新しない旨を通知。ファイルは、25 人全員がすでに席を持つ PlanVault に移す | 360,000 円 | 田中 |
| 12 月 16 日 | Sketchboard Pro:継続(12 席中 11 席、92%) | 0 円 | 井上 |
| [確認:通知期間] | PlanVault:継続(96%)。まず担当を決める | 0 円 | [担当:不明] |
見直した費用は 5 行で年 1,356,000 円、確定した節約額は 558,000 円です。経費精算の 3 件は、カードの明細を見なければ見つかりませんでした。同じ見直しで、その 3 人の仕事のチャットを個人のアカウントから移します。
自分に残ること
- 利用状況は各ツールの管理画面から取る。利用状況がなければ席は減らさない。
- カードの明細を読み、経費で買われたツールを探す。AI のプランから。
- すべてのツールに担当を決めてから判断する。
- 期限はその日にカレンダーへ入れる。
- 解約の前に、データを書き出してログインを消す。
次の一歩:頼み方を次の四半期まで取っておく
費用の見直しは四半期ごとが効くので、頼み方はほかの経理のプロンプトといっしょに置きます。経理で使える ChatGPT プロンプトと保存先で、それぞれの置き場所を紹介しています。
このテーマに使えるスキル
- 財務・経理SaaS コストの見直しSaaS の契約を見直す。担当者、契約席数と利用席数、重なるツール、更新日と通知期限を整理し、解約・ダウングレード・継続を削減額つきで判断する。
- 業務管理・総務重みつき採点でのベンダー比較先に合意した重みつきの基準で2〜5社のベンダーを比べる。必須条件、証拠にもとづく点数、総コスト、リスク、そして1社の推奨。
- 業務管理・総務支払い前の請求書チェック取引先の請求書を発注書や見積書と照合する。取引先情報、計算、税、条件、二重請求、振込先口座の変更を見て、承認か保留を返す。
- 財務・経理予実差異メモ基準を超えた予実差異について、有利か不利か、要因(期ずれ、数量、単価、一過性)、通期見通しへの影響を説明する。
よくある質問
ChatGPT で SaaS の費用を見直せる?
渡した一覧からなら見直せます。ツールごとのプラン、価格と請求の周期、契約席数、管理画面で見た使用中の席数、更新日、解約の通知期間、担当です。計算はすべて見せ、渡した利用状況だけから勧め、足りないものは確認の印をつけるよう頼みます。価格や席数を推測で埋めさせてはいけません。
使われていないライセンスはどう見つける?
ツールごとに、管理画面の使用中の席数を契約席数で割ります。saas-spend-review のスキルは 70% 未満のツールに印をつけ、90 日ログインのない席を使われていないと数えます。珍しいことではなく、Zylo の 2026 年の調査では、組織は平均でライセンスの 36% を使わずにいました。
更新の前にいつまでに解約すればいい?
契約の更新日から通知期間を引いた日までです。2 月 1 日に更新され、60 日前の通知が要る契約なら、12 月 3 日までに解約を伝えないと次の期間も更新されます。Vendr のようなツールが解約の期限を設定するのと同じように、見直した日にその日付をカレンダーに入れます。
AI スキル
AI に、削れる SaaS のコストを見つけさせる
このスキルを AI Skill Pod に入れれば、チーム全員が自分の Claude、Cursor、ChatGPT(Pro・Business・Enterprise)で使えます。招待リンク 1 つで共有でき、無料で始められます。「SaaS コストの見直し」スキルで、AI が経理の目線でソフトウェアの一覧を見直します。使用中の席数 ÷ 契約席数の利用率、仕事ごとにまとめた重複ツール、更新前に動ける最後の日、ツールごとの解約・縮小・継続と担当、そして渡した価格だけから計算した節約額。
14日間無料・カード不要
出典
- Zylo:2026 SaaS Management Index(2026 年 1 月 29 日) — 推奨される利用率と比べ、組織は平均で SaaS のライセンスの 36% を使わずにいる。経費精算で買われる SaaS の費用は前年比 267% 増で、いちばん多く経費精算されるアプリは ChatGPT (閲覧 2026-11-05)
- Zylo:2025 SaaS Management Index(2025 年 1 月 16 日) — Zylo が管理する組織では、使われないライセンスに年平均 2,100 万ドル (閲覧 2026-11-05)
- Vendr:Working with contracts that have an auto-renewal clause — 自動更新の前に知らせが来るよう、解約の期限を設定する (閲覧 2026-11-05)